アクタスプラススタイル
融合がもたらすもの ~ 飛騨高山 × ACTUS
date. 2014/05/27
ただいま開催中、メイド イン ジャパン展。
今日は飛騨高山のおはなし、ちょっぴりさせていただます。
飛騨高山。
東西は険しい山々に、南北は深い渓谷に囲まれ、
面積の95.2%は山と森のくに。
豊かな自然を背景に奈良・平安時代から継承されるモノづくり。
その昔、飛騨の匠は造宮の工匠として長けており、
都の造宮・造都・造寺の建築集団として徴用されていたとか。
奈良時代には平城京や法隆寺夢殿、唐招提寺、薬師寺を造営し、
平安京の大極殿、羅生門など日本建築の黄金時代を築き上げてきた匠たち。
そんな「古の匠たち」の遺伝子を引き継いだ「現代の匠たち」が、
現在も妥協することなく丹精込めてつくり出しているのが、飛騨の家具。
中でも現代において、椅子づくりからはじまったのは、飛騨高山だけ。
大正時代、まだ椅子とテーブルの暮らしが定着することがなかった頃、
一脚の椅子づくりをはじめた匠たち。
飛騨の森と古からの技を生かした「曲げ木椅子」への試み。
かの有名なミヒャエル・トーネットの曲げ木椅子への敬意と挑戦。
たゆまぬ努力と研究をつづけた結果、全国有数の曲げ木椅子が誕生した。
木がもつ特性である繊維を切ることなく曲げ木とすることで、
強度と弾性力をもった、しなやかな椅子をつくることが可能となった。
しなやかであり、軽やかでもある飛騨の椅子。
細身でありながらも丈夫である構造には、
飛騨の匠ならではの「ほぞ構造」や「フィンガージョイントなどの、
強固な継手もほどこされている。
そうして現代ならではの技として、
「ダイメトロール」を採用していることも、見逃せない。
座り心地と耐久性を追求しての、それがダイメトロール。
適度な柔らかさと反発力は、人の脂肪に近い感触なのだとか。
通常使用されている合板(座板式)を使用していないため、
軽さとスリムなデザインも実現。
その時代ならではの技術を積み重ねてきた、飛騨の家具。
現代では公的機関による国際基準(ISO)もクリアし、
木部については10年保証も実現している。
(匠のこだわり。天板裏の、見えない部分も丁寧な仕上がり。)
古からの技と、現代の融合。
この融合がもたらすもの、
それは家具の質向上だけにとどまらず、
人と人のつながりをも、つくりだす。
家具づくりの技により、「古」と「現代」の人がつながり、
家具をつくる「匠」と、家具を使う「家族」がつながる。
おじいちゃんからお父さん、
お父さんからわたしたちへと、
家族のときを、つなぐ家具。
人がつくり、人をつくり、人とある。
飛騨高山からの、オモイ。
これを機会にぜひご堪能くださいませ。
また、そんな人と人をつなぐ家具に溶け込む、
「なごみ」の小物も、とりそろえております。
(豊の国 20穀米。うるち米、もち玄米、アマランサス、もちあわ等食物繊維いっぱい)
暮らしの中に溶け込み、
皆様の「今」を刻みゆく、
生涯共に歩む家具として、
出会っていただけますように・・。
〈 お気に入りのひとしな 〉
くつべらとスツール。
玄関の片隅に、はたまたちょっとした踏み台に。
個人的にはここに小さなグリーン、おいてみたい。
木のなめらかさとぬくもりが、
ひしひし伝わる、匠のひとしな。
シンプルな空間に、
これひとつがあるだけで、
その空間の余白がむしろ、ひきたちます。
さらには、4本の脚と座面を固定している木ねじのところ。
ここがもっとも魅力的。
ここ、匠の技が光ってます。
コンパクトな段ボールパッケージに入っての、
工具不要の、ねじねじスツール。
このねじねじ感。
木ならではのしめ心地。
ぜひとも体感していただきたいっ。
座面の手触り、
くつべらのなめらかさ、
はぁ、キモチいいっ。
ぜひ、あじわいにおこしくださいませ・・。